万州区は長江の上流、重慶市の北東に位置する地方中枢都市です。三峡貯水区の奥地というユニークなロケーションにある観光地。昔から重慶市東北部、四川省東部、湖北省西部、陝西省南部、貴州省東部、湖南省西部の物資が集まる場所となっています。万州区は3457平方キロメートルの面積に、都市面積は62.5平方キロメートル、都市化率は61.11パーセントで80万人を超える人口が住んでいます。
万州区は、中国四川省の東に位置する重慶市(中央直轄市)の一地区で、重慶市の中心から北東へ374km離れた所にあります。旧名は万県(萬県)で、中国四川省にかつて存在した3大都市の一つでした。万州区の長江(揚子江)沿いにある河川港が今でも「万県港」と呼ばれており、1500年以上の歴史を持つ港で四川省のゲートウェイでもあります。重慶市とは独立した官公庁があり、重慶市東部の中でも中心的な街になっています。観光地としてはあまり知られていない万州区ですが、アジア最大級の滝とも言われる青龍瀑布景区を始めとして見どころもありますよ。
万州九五惨案紀念館
万州九五惨案紀念館は万州区の観光スポットです。1926年9月5日の万県事件の記録を収めた博物館には、当時の写真や資料が展示されています。万県事件とは1926年に中国四川省万県(現、重慶市万州区)で発生した事件で、英国の商船が中国軍とのトラブルの末拿捕され、英国側は商船奪還のため砲艦2隻を派遣して砲撃を加え、万県の町を破壊したという事件です。万州区の歴史の一片を知ることができる観光スポットですから、ぜひ万州区を訪れたら観光してみてください。
青龍瀑布景区
青龍瀑布景区は、風光明媚な万州区の人気観光スポットです。青龍瀑布は、高さ64.5m、幅115mあり、貴州省の有名な観光スポットである黄果樹瀑布と肩を並べ、中国および東アジア最大級の滝の一つです。典型的なカルスト地形にある青龍瀑布景区は、青龍滝、ガン・ニン湖、白雲洞、観音秀園(旧中国の古典学習学院)、暁山山脈の5つの観光スポットがあります。また近くには、青龍瀑布が故郷である三国時代の功労者である上級将軍ガン・ニンの記念碑や生家もあるので、観光で訪れた際には一緒に見学しておきたい観光スポットですね。