“麻”とは舌が痺れるような山椒の味、“辣”は唐辛子の辛さを表しています。長江の上流にある四川盆地は「天府の国」といわれ、古来より豚肉、牛肉、鶏、川魚、野菜などの食材が豊富にあります。四川省の周りには海がないので乾物も多く使用されるほか、“小吃”という手軽に食べられるファーストフード的なものが多いという特徴もあります。火鍋は成都を代表する単語とも言えるでしょう。これは成都の気候と深い関係があります。成都は平均標高500メートルで「春が早く、夏が暑い。秋が涼しく、冬が暖かい。雲や霧が多く、日照時間が短い。そして空気がじめじめとしている」という典型的な盆地気候です。地形の影響でいつもジメジメしているので成都の人々は唐辛子、火鍋などの辛い物を食べ、汗を出し、体の湿気を払います。
四川料理を吟味
成都や重慶といった都市がある四川省は、盆地に囲まれているので夏は蒸し暑く、冬は霧が濃く、晴れの日がほとんどありません。このような特殊な気候風土を背景にして独自に形成された料理の味の特徴は、酸味が利いているほか、“麻辣”と言われる味つけにある。“麻”とは舌が痺れるような山椒の味、“辣”は唐辛子の辛さを表している。
長江の上流にある豊かな四川盆地は「天府の国」といわれ、古来から食材が豊かな所で、豚肉、牛肉、鶏、川魚、野菜が豊富です。四川省は周りに海がないので、乾燥食品も多く使用されるほか、“小吃”という軽食一品料理が多いのも特徴です。
代表的な料理は《麻婆豆腐》《宮保鶏丁》《棒棒鶏》《担担麺》《ザーサイ》。
川劇の顔変化を観賞
川劇は中国の伝統的な演劇の一つです。顔変化は川劇の構成要素です。変化に富む顔変化は役者のこころを表します。不思議な顔変化を是非とも見逃さないでください。