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成都三国遺跡

蒋琬(ワン)は蜀漢の名将です。諸葛亮五丈原で死に際して、皇帝劉禅に後事を蒋琬に託すと上書しました。延熙九年(246年)病気で亡くなり、涪城に葬られ、その墓が一度荒れ果ててしまいました。
四川省綿陽市郊外の西山にある蒋ワン墓は、八角形をした石の墓で、高さ4メートル、周囲25メートルあります。墓の側には蒋候祠があり、祠の前には蒋ワンの銅像があります。その表情は荘厳で穏やかで彼の個性を表しています。 表門の両側には14字の聯雲が書かれており、蒋ワンが諸葛孔明を助けたという偉業がたたえられています。
長期にわたる戦乱の時代、蒋ワン墓は草も伸び放題で荒れたままになっていました。
蒋ワン墓の修繕
1849年、綿州牧(官職)李象丙、邑紳(地方で勢力のある人)熊文華が元の地に墓を再建して、墓の前で高さ2.45メートルの「漢大司馬蒋恭侯墓」石碑を建てました。光緒十六年(1890年)、龍安府の府知事である蒋徳均が蒋琬の後裔と名乗って、墓を修繕し、墓の後ろで「蒋恭侯墓」という石碑を建て、その碑文が楷書顔体(唐代の名書家の書体の一種)で、とても重厚かつ勇壮で後世に書道の珍しい作品とされます。墓から約250メートルところには清代道光年に建てられた蒋恭侯の祠堂三間がありました。元の祠堂内には歴代の対聯や横額がたくさんあり、ほぼ全てが名家の作品でしたが、残念なのはその文化的逸品がすでに祠堂と共に壊れました。
現在墓が全面的に修繕され、墓道の石人、石馬も復元されました。木々もたくさん植えられ、囲いと門が建造されました。今の蒋琬墓、祠堂がすでに綿陽市西山公園人を引き付けるスポットになり、蜀漢名臣蒋琬を墓前で弔う名勝地です。
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