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世界遺産地大足石刻

古来インドよりシルクロードを経て、中国へと伝わった仏教。歴史は古く紀元前後といわれ、その中で数多くの石窟・石刻が造られてきました。中でも敦煌莫高窟、雲岡石窟、龍門石窟大足石刻は、世界文化遺産に登録された、いずれも劣らぬ規模と美しい仏像群が見られます。今回ご紹介する大足石刻は、中国の三大宗教である仏教・道教儒教の石刻が揃っているのが特徴的。大足石刻で、中国宗教の歴史絵巻を堪能しましょう。
中国西南部に広がる四川盆地を流れる大河長江と嘉陵江の合流点に位置し、いにしえより経済の拠点として栄え、3000年以上の歴史を持つ重慶市。その地理的条件から、山城、江城、霧の都などと比喩される重慶には、特色のある自然や文化的景観など数多くの見どころがあり、日本でも人気のある中国観光スポットの1つです。
世界文化遺産大足石刻」は、重慶から西へ約90キロ、高速道路を利用して約2時間の大足県にあります。大足県に点在する石刻はおおよそ70ヶ所。その中から、北山・南山・宝頂山・石篆(せきてん)山・石門山の5ヶ所が、「大足石刻」として世界遺産に登録されています。世界遺産に登録された石窟・石刻群の中で、シルクロードからいちばん遠く、年代的にも9世紀~13世紀にかけて造られたいちばん新しい「大足石刻」ですが、それゆえに他の石窟群にはない特徴を、「大足石刻」は持ち合わせています。初期のものはインドの影響が色濃く現れ、その麗しい仏教様式と文化が垣間見れます。一方「大足石刻」では、長きに渡る中国仏教の歴史の中で育まれた独自の仏教様式、そして中国発祥の儒教道教の石刻、また民間の生活の風景を写しとったものも数多く残されていて、いちばん「中国らしさ」が刻み込まれている石刻なのです。
東方のヴィーナスが出迎えてくれる「北山石刻群」
重慶大足バス・ターミナル(重慶大足汽車站)から北へ約2キロメートル、市街地から一歩足を踏み出した北山の上に「北山石刻群」があります。石刻群は山頂付近約500メートルにわたる「仏湾」を中心とした5ヶ所に、その数実に5000以上もの仏像が彫刻されています。
北山石刻群の見どころは、晩唐から南宋にかけて移り変わる石工技術です。初期のものは唐の流行が反映され、ふっくらと柔らかな身体のラインが引き立つような、繊細で薄く簡素な衣を身にまとっています。一方10世紀中頃の仏像は、複雑で豪華な模様の衣をまとったものが多く見られます。
北山石刻の見どころは「大足石窟の王様」として奉られている、北山最大の石窟「転輪経藏窟(136号石窟)」です。その名は、石窟の中央に彫刻された八角形の支柱「転輪経蔵」から付けられています。石窟の正面壁には釈迦牟尼座像、左右に分かれて迦葉・浄瓶観音と阿難・大勢至菩薩が。左壁には内から外へ、文殊菩薩・玉印観音・如意珠観音が。右壁には内から外へ、普賢菩薩・日月観音・数珠手観音が配されています。そして石窟を守るのは、入り口左右に配された金剛力士像。中でも普賢菩薩は柔和な顔だちに眉目秀麗でいて、東方のヴィーナスと呼ばれています。
南山石刻の「三清古洞」に中国道教の歴史を偲ぶ
重慶大足バス・ターミナル(重慶大足汽車站)から南東へ約2キロメートル、南山の山頂にあるのが南山石刻です。もとは「玉皇観」と呼ばれる古い道観(道教寺院)があり、雰囲気も北山とは異なり、鎌倉の小さな山寺に足を踏み入れたかのような錯覚を覚えます。
針葉樹に囲まれた石畳を上がると、山寺の中に配された第5号窟「三清古洞」があります。高さ3・91メートル、幅5・08メートル、奥行き5・58メートルの石窟は、南山では最大で一番の見どころです。まず目に飛び込んでくるのは「盤竜柱」と呼ばれる龍が巻き付いた柱です。その後方に2層に別れた龕(がん)があり、上層部には道教最高神である玉清、上清、太清の三尊像、下層には最高神を補佐する四御(しぎゅ)が祀られています。石窟全体では神像が合わせて421体あります。
北山と比べると規模も小さく、あっという間に回れてしまう南山石刻ですが、この時代に造られた道教像群の中では、ほぼその姿を現在に留めている大変重要な遺跡です。
*龕(がん):仏像・仏具を納めるために設けたくぼみ
*四御(しぎゅ):実質的に宇宙万物を運用・統治している最高の神で、玉皇大帝・北極紫微大帝天皇大帝・后土の4帝を指しています
大足石刻の最大のみどころ「宝頂山石刻群」
宝頂山石刻群は、大足から北東約15キロの宝頂山に位置しています。奥まった山あいの谷間にU字型に全長約500メートル、1万体以上の大小様々な石刻が見られ、世界遺産大足石刻の5ヶ所の中で最も大きい石刻群です。
中でも幅31メートル、高さ6.8メートルの「釈迦牟尼涅槃図」は、世界で最大の涅槃仏といわれ、慧眼をわずかに閉じて安らかな表情で横たわっています。涅槃仏の前には、弟子たちと菩薩などの像が静かに見守り、厳かな雰囲気が漂っています。
7年越しの大改修!現代に蘇る「千手観音菩薩」の神々しい微笑み
宝頂山のもう1つの見どころは、約7年の大修復を経て2015年初夏に一般公開された、黄金に光輝く千手観音菩薩です。南宋時代の1174年から1252年、約78年の歳月を掛けて造られた千手観音菩薩。その高さは7.7メートル・幅12.5メートルもあり、こちらもまた千手観音菩薩として世界最大級の石刻です。
800年前に造られた千手観音菩薩は、過去に何度か修復作業は行われてきたものの損傷が激しく、莫大な費用と期間が投じられました。修復に際し、それまで見てきた千手観音菩薩の凛としたお顔は、実は明や清の時代の修復作業により、変わったことがわかりました。その内は柔和で親しみやすく、南宋時代の典型的な表情をしたお顔で、今回の修復では元のお顔に戻されました。
2日かけてじっくり回りたい「大足石刻
いかがでしょうか。
今回は世界遺産大足石刻」に登録されている5ヶ所のうち、アクセスが容易な北山・南山・宝頂山をご紹介しました。重慶から日帰りでも楽しめますが、是非大足に1泊して2日間じっくり時間を取って、大足石刻から中国宗教の歴史を堪能してみてください。
重慶からのアクセス
重慶北駅または重慶駅のバスターミナルより約2時間半 43元
朝から夕方まで約1時間ごとに出発
■北山石刻群、南山石刻群
重慶大足バス・ターミナル(重慶大足汽車站)からタクシーがお薦めです
■宝頂山石刻群
重慶大足バス・ターミナル(重慶大足汽車站)周辺始発の市内バス205番の終点。3元
■入場料
北山石刻群・宝頂山石刻群共通2日券 170元
南山石刻群 5元
*北山石刻群のみ、または宝頂山石刻群のみの入場券も販売されていますが、両方行くのであれば共通券の方がお得です。
中国・大足にある「大足石刻」をご存知でしょうか。宋代から彫られ続けた石刻として有名な場所で、中には本当に1000の手を持つ千手観音像もある中国を代表する石刻群です。浮き彫りの技法で刻まれた仏像群は、中国の他の石窟にも劣らない精巧で美しいと国内外から評価されています。仏教、儒教道教が融合し、石刻を通してその教えが今に伝えられている世界文化遺産大足石刻」をご紹介します。
1000本の手がある千手観音
中国・重慶市にある大足石刻は、唐代末期から五代、宋代、そして明・清代という長い時間をかけて刻まれました。大足は「仏像の故郷」とも呼ばれ、その多くは1万体の彫像を有する「宝頂山」と「北山」で見ることができます。
その宝頂山の中で有名な彫像のひとつに「千手千眼観音」があります。通常千手観音像は手が10本ほどあればそう呼ばれるのですが、ここの千手観音像は何と1007本!文字通りの千手観音です。
千本は無限をあらわし、どんな群衆も観音の手によって救われるとされています。ひとつひとつ丁寧に彫られた観音様の手を見ていると、本当に救われるように気持ちになってくるようです。
中国最大の上半身「釈迦涅槃像」
大足石刻」と言えば必ず写真で紹介されるのがこの「釈迦涅槃像」で、全長31mをほこる中国最大級の涅槃仏です。彫られているのはお釈迦さまの菩提樹の木の下での涅槃の場面。その前方にはお釈迦様の入没を悲しむ弟子たちが彫られ、石刻右上部にはお釈迦さまの一族が天から降りて来ている姿が彫られていると言います。
ここ大足石刻では仏教の物語や、道徳、庶民の生活などが生き生きと描かれ、それが大きな特徴となっています。この釈迦涅槃像も仏教の大切な一場面を何とも豪快に描いていますね。
巨大な六道輪廻図
仏教の世界では死後、前世の行いによって六道のいずれかに生まれ変わるとされています。六道とは最上の者が住む「天界道」、現世の「人間道」、争いの絶えない「修羅道」、妬み苦しみの多い「餓鬼道」、人間以外が住む「畜生道」、そして最も苦しい「地獄道」とされます。そしてそれを表したのがこの六道輪廻図です。絵で描かれたものはよく見かけますが、このように石刻として彫られたものは珍しく大変見応えがあります。
仏教や儒教道教などが混在した大足石刻ならではの作品です。
地獄の裁判「地獄経変像」
先にも書きましたがこの大足石刻では、中国発祥の文化である儒教道教の仏像が多く彫られています。そして民間の文化を表したものも多く残っており、地獄の裁判の様子が彫られたこの「地獄経変像」もそのひとつです。
中央の閻魔様の両隣りに12人の審判がいて、地獄に落ちて来た者を裁きます。前世の罪の重さで刑が決まり、針山・油・氷・弓矢・火炎・毒蛇等、18種の残酷な刑に処せられます。物語の様子を美しい色彩やひとりひとりの細かな表情まで表現されているのは見事です。当時ここで世の教えを説いていた光景が目に浮かぶようです。
繊細な彫刻が多い「北山石刻」
唐の時代、都での混乱から安住の地を求めて人々が移住したのが、ここ当時の四川の地でした。その際に優秀な技巧を持った職人も一緒に移り住んだため、大足や安岳などで優れた仏像がたくさん彫られたとされています。
これまで紹介してきた「宝頂山」と同様に有名なのが「北山石刻」です。こちらは規模では宝頂山には劣りますが、繊細な彫刻が多く見応えがあります。ただ宝頂山に比べて街に近かったため、文化大革命の際に多くが破壊されてしまいました。難を逃れて残された彫刻には当時の技術の高さがうかがえますし、現在もその修復作業は続けられています。
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