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古代中国の灌漑施設「青城山と都江堰」(2000年登録)
青城山(せいじょうさん)は四川省都江堰市の西方にあり、道教の発祥の地のひとつとして古くから道教に関する建物が多数建てられてきました。
一年を通して緑が深く、輪を描くように連なる36もの峰が城郭のように見えることから”青い城”と呼ばれるようになったのだそうです。
一緒に世界遺産登録となった都江堰(とこうえん)は、やはり四川省都江堰市の西にある、岷江(みんこう)という長江の支流となる川に設けられた堰。
紀元前3世紀、戦国時代の秦国が洪水被害から人々を救うために築いたと言われる水利・灌漑施設です。
この一帯はその昔、春になると周囲の山々から流れ込んでくる雪解け水で急激に水が増すため、毎年洪水に悩まされていました。
しかしこの堰が完成して以来、周辺の広大な平野は実り豊かな土地となったのだそうです。
巨大仏像が見守る聖地「峨眉山と楽山大仏」(複合遺産・1996年登録)
40)巨大仏像が見守る聖地「峨眉山と楽山大仏」(複合遺産・1996年登録)
四川省中南部、省都の成都から160㎞ほど離れた場所に、道教や仏教の聖地として名高い峨眉山(がびさん)がそびえています。
古くから寺院や関連施設が数多く建設され、信仰の山として崇められていたことから手つかずの自然が今も残る景勝地。
最も高い峰は標高3,000mを超え、多種多様な植物と、絶滅危惧種を含む2,000種類にも及ぶ動物たちの楽園でもあります。
自然と文化の両面が評価され、複合遺産として登録されることになりました。
そんな峨眉山から少し離れたところに、近代以前に造られたものでは世界最大・最長と呼び声の高い楽山大仏が、穏やかな表情のまま静かに佇んでいます。
高さ71m、顔の大きさは100畳分も。
近くを流れる岷江の水害を鎮めようと、90年の歳月をかけて作られた大仏。
緑深い凌雲山を背にして座り、今も変わらず、川の流れをしっかりと見つめています。。
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