四川省観光
川西高寒草原は四川省西部甘孜(ガンズ)チベット族自治州の中部、理塘、甘孜、新龙、白玉、巴塘草原を中心とする面積７万平方キロメートル、標高約3８00～４５００mに位置しています。
広々と平坦な草原が続き、湖沼や湿地、雪山、原始林などがたくさんあり、多種多様な植物が繁茂しています。山々がそびえ立ち、川は激しく流れ、長江の水源と主な支流は古く神秘的な文化を孕み、大渡河、雅礱江(ヤーロンジャン)やディチュ河は雪山の草地の息吹を帯びながら北から南へ流れています。一方、川西高寒草原は中国の伝統的な放牧地であり、ここで放牧されているヤクは体格もよく、ミルクの産出量も多いです。また、冬虫夏草やバイモなど珍しい漢方薬もたくさん採取できます。
チベット族、彝（イ）族、チャン族はここに居住しています。現地の人は純朴で、おもてなし好きです。石[石周]楼（石で建てられた建物です）、華麗な民族衣装や装飾品、少数民族特有の結婚式、美しい山歌、軽やかに舞う鍋荘舞（無伴奏の集団舞踊で、チベット族三大民間舞踊の一つです）、バター茶などには濃厚なチベットの文化が溢れています。
民族風俗
チベット族は長．幼．尊．卑の序列を誠実に守り、神を崇めます。年長者、友達などの大事な人と会うときには真っ白い『哈达』(というチベット族特有の帯状の布)を渡す習慣があります。毎年、七月頃またはチベット暦の5月4日に牧畜民たちは祭りの装いに着替え、宝石や珊瑚、チベットの刀等の装飾品で身を飾り広大な草原に集まり競馬祭りを開きます。そこでは競馬をしたり、レスリングをしたり、「鍋荘舞」を歌い踊ったりしとても賑やかです。
